無自覚モラハラ妻だった私⑤自分を大切にしたら夫への依存が薄れていった

【体験談】

「自分を大切にしてください」

カウンセリングで何度も言われた言葉だった。
でも最初は、意味がよくわからなかった。

第5話は、「自分を大切にする」を少しずつ実践していった日々のことを書きます。

「自分を大切に」って、どういうこと?

鏡を見る女性・自己受容のイメージ

カウンセリングを受ける中で、先生によく言われた言葉があった。

「自分を大切に扱ってください」

頭ではわかった。でも、具体的に何をすればいいのか、最初はまったくピンとこなかった。

夫に大切にしてほしかった。
夫に認めてほしかった。

でも気づいた。私は、自分自身のことを大切にしていなかった。
夫に求めていたものを、まず自分が自分に与えることから始めないといけなかった。

そこから少しずつ、小さなことを始めた。

まず「自己受容」から始めた

ノートに書く・内省のイメージ

カウンセリングで教えてもらったことがある。

自己肯定感を上げる前に、
まず自己受容をする。

「ダメな自分を変えよう」と頑張る前に、「今の自分でいい」とまず認めること。そこから始めないと、何も変わらないと知った。

最初は難しかった。感情的になってしまった日も、夫のことを責めてしまいそうになった日も、「またダメだった」と自分を責めていた。

でもそこで、こう言い聞かせるようにした。

「そうだよね、悲しいよね。
それだけ一生懸命だったんだよね。」

涙が出る時も、責めるのではなく受け止める。それだけでよかった。

毎日やった「7つの小さな行動」

朝のルーティン・穏やかな女性のイメージ

「自分を大切にする」を具体的な行動に落とし込んでいった。難しいことは何もない。でも続けると、確実に何かが変わった。

1
鏡の自分に声をかける
毎朝、鏡を見て「今日も頑張ったね。いつもありがとう」と声に出して言う。最初は恥ずかしかった。でも続けるうちに、自分への見方が少しずつ変わってきた。

2
感謝ノートをつける
小さなことでいい。「今日はおいしいご飯が食べられた」「天気がよかった」——ノートに書き出すだけで、見えていなかったものが見えてくる。

3
自分の好きなことをする時間を作る
「夫のために」じゃなく、「自分のために」時間を使う。好きな本を読む、散歩する、カフェに行く。それだけで、自分が自分の味方になれた。

4
食べたいものを、自分のために作る
別居中、ひとりの食事が一番つらかった。でも「自分のために丁寧に作る」と決めてから、ご飯の時間が少しずつ楽しみになってきた。

5
自分をハグする
誰かに抱きしめてもらえない夜、自分で自分を抱きしめた。変かもしれない。でも「私はここにいる」という感覚が、じんわりと温かかった。

6
涙が出る時は「そうだよね、悲しいよね」と受け止める
泣いてしまった自分を責めない。悲しい気持ちをただ認める。それだけで、泣いた後の気持ちが少し違った。

7
「自分を大切にする」を毎日続ける
1日でできることは小さい。でも続けることで、少しずつ「私には価値がある」という感覚が育っていった。

相手の気持ちは相手のもの。自分の気持ちは自分のもの

境界線・自分軸のイメージ

自分を大切にする練習を続ける中で、もうひとつ大事なことに気づいた。

それが「境界線を引く」ということだった。

相手の気持ちは、相手のもの。
自分の気持ちは、自分のもの。

夫が不機嫌でも、それは夫の感情。私が解決しなくていい。夫が冷たくても、それは夫の気持ち。私のせいじゃない。

それまでの私は、夫の感情を全部自分のことのように受け取っていた。夫が怒れば私のせい、夫が悲しめば私が何とかしなければ——そうやってずっと、夫の感情に振り回されていた。

境界線を引くことは、冷たくなることじゃない。ただ「あなたはあなた、私は私」と分けること。それだけで、ずっと張り詰めていた何かがすっとほどけた。

夫に幸せにしてもらおうとするのをやめた。

自分は自分で幸せにする。そう決めたとき、初めて「自分の人生」を生きている感覚が戻ってきた。

自分を大切にしたら、夫への執着が薄れていった

解放感・自由な女性のイメージ

自分を大切にする習慣を続けていくうちに、不思議なことが起きた。

夫のことばかり考えていた頭の中に、少しずつ「自分」が戻ってきた。

夫に認めてもらわなくても、大丈夫かもしれない。

夫がどう思っていても、私は私でいられるかもしれない。

そう思えた瞬間が、少しずつ増えていった。

夫を変えようとすることをやめて、自分を整えることに集中した。すると不思議と、夫への執着が薄れていった。

自分を大切にすることは、夫を諦めることじゃない。
自分を満たしてはじめて、人を愛せるようになる。
あの頃の私に、一番伝えたい言葉だ。

次の話では、半年後に夫が戻ってきた日のことを書く。
嬉しかった。でも、また揺れた。

第5話のまとめ

「自分を大切にする」とは、自分が自分の味方になること
自己肯定感を上げる前に、まず自己受容。今の自分をそのまま認めることから始めた
鏡への声かけ・感謝ノート・自分のための食事・自分をハグ——小さな行動を毎日続けた
自分を満たしていくうちに、夫への執着が少しずつ薄れていった

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