いつの間にか、「別れる」という言葉が出なくなっていた。
関係が劇的に変わった、というより——気づいたら変わっていた。そんな感じだった。
第7話は、ぎこちなかった二人が少しずつ変わっていった日々と、子供ができた時のことを書きます。
気づいたら、「別れる」という言葉が出なくなっていた
再同居してからも、最初はぎこちなかった。
でも、自分を整えることを続けながら、夫を責めず、要求せず、ただ日々を過ごした。
そのうちに、小さな変化が積み重なっていった。
夫の帰りが、少しずつ早くなってきた。
一緒にご飯を食べる時間が、増えてきた。
「少しは、一緒にいてもいいって思ってくれてるのかな」
そんなことを、静かに感じた。
劇的な仲直りがあったわけじゃない。ある日突然、仲良くなったわけでもない。ただ、気づいたら「別れる」という言葉が、二人の間から消えていた。
関係が修復される時って、大きな出来事があるわけじゃないのかもしれない。
責めない日が積み重なって、いつの間にか変わっていく。
そういうものなのかもしれない、と今は思う。
子供ができた
「別れる」という話が出なくなってきた頃、子供ができた。
検査薬を見た瞬間、嬉しかった。
夫に伝えると、驚いていたけれど——喜んでくれた。
夫は子供が好きだった。
だからこそ、喜んでいる夫の顔を見て、「ああ、この人と一緒に家族になれるんだ」と、じんわり思った。
離婚を宣言された日のことを思うと、信じられない気持ちだった。
あの夜から、ここまで来た。
子供が生まれてから、関係がさらに変わった
子供が生まれてから、二人の関係はさらに良くなっていった。
共通の「大切なもの」ができたからかもしれない。
ぎこちなかった空気が、子供を通じてほぐれていった部分もあったと思う。
子供が生まれてから、喧嘩は一度だけだ。
0歳と3歳の2人をワンオペで見ていた時、つい言ってしまった。
「体験しないとわからないよ」
一瞬、空気が悪くなった。
あ、また言ってしまった——とすぐに気づいた。
でも、次の日にお互いが謝った。すぐに仲直りできた。
以前の私なら、謝れなかった。
「なんで私が謝らないといけないの」と、むしろ夫を責め続けていたと思う。
お互いが「ごめん」と言えるようになったこと。それが、一番大きな変化だったかもしれない。
上の子は3歳、下の子は0歳。その喧嘩以外で、喧嘩をしたことがない。
あの頃の私へ——変わることは、できる
離婚危機から、5年が経った。
今は0歳と3歳の2人の子供と、穏やかな夫と、静かな日々を過ごしている。
あの夜——夫に「離婚してほしい」と言われた夜のことを思うと、今でも胸が痛くなる。でも同時に思う。
あの夜がなかったら、私は変わらなかった。
あの夜があったから、今日の穏やかな毎日がある。
変わるのが怖かった。自分がモラハラをしていたなんて、認めたくなかった。
でも、ゆっくりでいい。小さなことからでいい。
夫を変えようとするのをやめて、自分を変えることを選んだ。
それだけで、人生が変わった。
同じように苦しんでいる人に、この話が届いてほしいと思ってこのブログを書いている。
次の最終話では、この経験を通じて私が本当に変わったことをまとめて書きます。
長い話を読んでくれてありがとう。
第7話のまとめ
※本記事にはプロモーションが含まれます
国家資格である公認心理師のみが登録しているオンラインカウンセリングです。ひとりで抱え込まず、まず話してみてください。

