「支配」という言葉を聞いて、どんな人を思いうかべますか?
大声でどなる人、こわい顔をしている人——そんなイメージがあるかもしれません。
でも実は、自分でも気づかないうちに、やさしさのふりをして相手をコントロールしていることがあります。
私がそうでした。わるいつもりはゼロだった。でも夫は、ずっと息苦しかったと言っていました。
「支配」は大声でどならなくてもできる

モラハラ妻と聞くと、「いつも怒っている人」を思いうかべがちです。でも実は、おだやかな話し方でも「支配」は起きます。
こんな言葉や行動、思い当たりませんか?
・「あなたのために言ってるんだよ」と口を出す
・「ふつうそうしないよね」と遠まわしに否定する
・不機嫌になって、相手に「何か悪いことした?」と思わせる
・相手の予定や行動を細かく確認する
どれも「愛情」や「心配」からきているように見えます。でも、言われた側はじわじわとつらくなっていきます。
なぜ自分で気づけないのか

気づけない一番の理由は、本人が「相手のためにやっている」と思っているからです。
私の場合、夫に「こうした方がいい」と言い続けていたのは、夫をバカにしていたからではありませんでした。
「ちゃんとしてほしい」「私の思う正解に近づいてほしい」——そういう自分の不安や期待を、夫に向けていただけでした。
もうひとつ理由があります。それが「自分に自信がない」ということです。
自分に自信がないと、相手をコントロールすることで「私は必要とされている」と感じようとすることがあります。支配は、不安の裏がえしでもあるんです。
境界線を引くということ

「境界線」とは、自分と相手の間にある目に見えないラインのことです。
「ここまでは私のこと、ここから先は相手のこと」というラインをはっきりさせることで、相手をコントロールしようとする気持ちが少しずつおさまっていきます。
最初はとても難しく感じました。でも「これは夫のこと。私のことじゃない」と心の中でつぶやくだけで、少しずつ楽になっていきました。
相手ではなく、自分と向き合う

夫婦関係がうまくいかないとき、私たちはつい「夫が変わればいい」と思いがちです。
でも本当に変わるために必要なのは、夫ではなく自分を見ることでした。
「なぜ私はこんなにコントロールしたくなるんだろう?」
「この不安は、どこからきているんだろう?」
「私は本当は何がこわいんだろう?」
こういう問いを自分に向けていくことが、本当の変化につながりました。
夫を変えようとエネルギーを使うより、自分の内側を見るほうが、ずっと早く楽になれます。私がカウンセリングで一番学んだことです。
気づいたら、どうすればいい?

まず、自分を責めなくていいです。気づいただけで、もう十分なスタートです。
小さなことに見えても、続けると必ず変わっていきます。私がそうだったように。
この記事のまとめ
「もしかして私も?」と思ったあなたへ。
気づけたことは、もうすでに大きな一歩です。

