「なんで言わなきゃやってくれないの」「言ってもやってくれない」——夫を動かそうとして、うまくいかず疲れていませんか。
最近、友人や、夫の職場の人からも「夫が動いてくれない」という愚痴をよく耳にします。それだけ多くの人が、同じことで悩んでいるんだと思います。
以前の私も、不機嫌になったり、きつく言ったりして夫を動かそうとしていました。でもそのやり方は、夫を動かすどころか、夫の心をどんどん遠ざけていきました。離婚危機まで経験して、やっと「本当に夫が動いてくれる伝え方」に気づきました。
夫婦関係のことや、男女の考え方の違いを少しずつ学ぶ中で、「夫の頼り方」が変わっていきました。同じことで悩んでいる方に、私が変えたことを正直に書きます。
夫を動かそうとして、逆効果だったこと

当時の私が夫を動かすためにやっていたことは、今思えばすべて逆効果でした。
不機嫌な態度で「察してほしい」と圧をかける。「なんでやってくれないの」と責める。ため息をつく。他の家庭と比べて「〇〇さんの旦那さんはやってくれるのに」と嫌味を言う。
これらは一時的には動いてくれることもありますが、続きません。むしろ夫は「責められるからやる」という状態になり、心はどんどん離れていきました。
命令・責めるは、人を動かさない

人は、命令されたり責められたりすると、たとえ正しいことでも反発したくなります。夫も同じでした。
「早くやってよ」と言われると、やる気がなくなる。「なんでできないの」と言われると、心を閉ざす。私は、夫を動かしているつもりで、実は夫が動きたくなくなる状況を作っていたんです。
動かすために使っていた言葉が、動かなくさせていた。これに気づいたのが、変わるきっかけでした。
男女の考え方の違いを知ると、頼り方が変わる
夫婦関係を学ぶ中で一番役に立ったのは、「男女で受け取り方が違う」ということを知ったことでした。
私は「これくらい言わなくてもわかるでしょ」と思っていました。でも、多くの男性は「察する」のが得意ではありません。悪気があるのではなく、はっきり言葉にされないと気づけないだけなんです。
「察してほしい」は、夫にはほとんど伝わりません。だから、してほしいことは、ぼかさずにしっかり言葉にして伝える。それが、遠回りに見えて一番の近道でした。
夫が自然と動いてくれるようになった伝え方

① 命令ではなく、お願いにする
【以前の私】
「早くやってよ」「まだやってないの?」。指示するような言い方が当たり前でした。動いてくれないと「なんで言わなきゃできないの」とさらに責める。夫は不機嫌そうに動くか、何も言わずに黙り込むかのどちらかでした。
【今の私】
「お願いできるかな?」「やってもらえると助かる」。同じ内容でも、お願いの形にするだけで、夫の反応がまるで違います。「いいよ」と気持ちよく引き受けてくれることが増えました。
② 理由をセットで伝える
【以前の私】
「これやって」とだけ言っていました。理由は言わない。「見ればわかるでしょ」「私が大変なのは伝わってるはず」と思っていたんです。でも夫からすれば、なぜ今それを頼まれているのかがわからないままでした。
【今の私】
「昨日の夜あまり眠れてなくてしんどいから、これお願いしてもいい?」と、理由を添えて伝えます。理由がわかると、夫は「助けたい」と思って動いてくれます。同じお願いでも、受け取り方がまったく違います。
③ やってくれたら、必ず「ありがとう」を言う
【以前の私】
やってくれても、感謝の言葉はありませんでした。「夫婦なんだからやって当たり前」。むしろ「やっとやってくれた」という気持ちのほうが強くて、やってくれたこと自体に目を向けていませんでした。
【今の私】
動いてくれたことを当たり前にせず、必ず感謝を言葉にします。「ありがとう」が返ってくるとわかると、人は次も動きたくなる。この積み重ねが、一番効いていると感じます。
④ 完璧を求めない
【以前の私】
やってくれても、やり方が自分と違うと「そこはこうして」と口を出していました。洗い方、たたみ方、片付ける場所。せっかく動いてくれたのに、ダメ出しばかり。今思えば、やる気を削ぐ最短ルートでした。
【今の私】
やり方が自分と違っても、口を出しません。やってくれた事実を、まず受け取る。自分のやり方が絶対に正しいわけでもないと気づいてから、口出しする理由もなくなりました。
⑤ 察してもらおうとせず、しっかり言葉にする
【以前の私】
「言わなくてもわかってほしい」。わざと大きな音を立てたり、ため息をついたり、態度で伝えようとしていました。それで気づいてもらえないと「なんで気づかないの」とイライラする。今思えば、夫には何も伝わっていませんでした。
【今の私】
「そろそろお風呂洗ってくれると助かるな」と、いつ・何を、まではっきり伝えます。遠回しにせず具体的に言うと、夫も動きやすい。伝え方ひとつで、結果はまったく変わります。
⑥ できたら、しっかり褒める
【以前の私】
褒めるなんて考えたこともありませんでした。「大人なんだから、できて当然」。むしろ足りないところを見つけては指摘していました。
【今の私】
「助かった」「さすが、きれいになったね」と、やってくれたことをちゃんと褒めます。子どもっぽいと思うかもしれませんが、褒められて嬉しいのは大人も同じ。褒められた記憶が、次のやる気につながります。
「なんで私が下手に出ないといけないの」と思うあなたへ

ここまで読んで、「なんで私が下手に出て、お願いしたり褒めたりしないといけないの」と感じた方もいると思います。
今まで家事も育児も一生懸命やってきた。それなのに、動いてくれない相手のご機嫌をとるようなことをするなんて——その抵抗感、私もすごくよくわかります。私も昔は、まったく同じ気持ちでした。
でも、少し考え方を変えてみてほしいんです。
これからも夫婦関係を続けていくなら、毎日イライラして過ごすより、穏やかに過ごせたほうが、自分がラクです。それに、夫が動いてくれるようになれば、自分が全部を一人で抱え込まなくてよくなります。
下手に出るというより、「自分がラクになるための作戦」だと思ってみてください。そう考えると、少し気持ちが軽くなりませんか。
夫を「ヒーロー」にする

私がよくやっているのが、夫を「ヒーロー」にすることです。
たとえば、ゴキブリ。私は外では、自分でやっつけられます。でも家では、絶対に自分ではやりません。夫を頼ります。
そして夫がやっつけてくれたら、心から「ありがとう、助かった!」と感謝します。子どもたちにも「パパすごいね!」と伝えます。
本当は自分でできることでも、あえて頼る。そして頼ったら、大げさなくらい感謝して、夫を立てる。夫は頼られて感謝されると、また頑張ってくれます。家族の中で「必要とされている」と感じられることが、何よりのやる気になるようです。
全部を自分で抱えて「私ばっかり」とイライラするより、上手に頼って「ありがとう」を伝えるほうが、自分も家族も気持ちよく過ごせます。
伝え方を変えれば、夫婦は変わる

今の私たちは、家事も育児も「お願い」と「ありがとう」で回っています。以前のような、不機嫌や嫌味で相手を動かすやり方は、もうありません。
夫を変えようとするのではなく、自分の伝え方を変える。たったそれだけで、夫は驚くほど動いてくれるようになりました。
もし今、夫が動いてくれないことで悩んでいるなら。責める前に、伝え方を少しだけ変えてみてください。きっと反応が変わります。
一人で抱え込んでつらいときは、誰かに話を聞いてもらうこともおすすめです。
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