不機嫌な妻、どう扱っていいかわからない…不機嫌ハラスメントをしていた私の話

【夫婦仲】

「不機嫌な妻を、どう扱っていいかわからない」——もし夫がそう感じていたとしたら、それは私自身のことだったかもしれません。

以前の私は、理由も言わずに不機嫌になり、夫に「察してほしい」と態度で示す妻でした。その結果、夫との関係はどんどん悪くなり、離婚危機まで経験しました。

「不機嫌」が夫婦関係にどれだけダメージを与えるか、そして私がそこから抜け出せた方法を、正直に書きます。

外では普通にできるのに、身近な相手には不機嫌になる

振り返って一番怖いと思うのは、私が誰にでも不機嫌になっていたわけではないということです。

職場の人や友人の前では、疲れていてもちゃんと笑顔で接することができました。世間の目は気にしていたんです。でも家に帰って夫と二人になった瞬間、その仮面を外すように不機嫌な態度になっていました。

「家族だから、多少不機嫌でも許される」「一番近い相手だから、取り繕わなくていい」——そんな甘えが、一番大切にすべき相手を一番雑に扱う結果になっていたんです。

夫は、不機嫌な私をどう扱っていいかわからなかった

後から夫に聞いて知ったのですが、当時の私の不機嫌に、夫はどう対応していいかわからなかったそうです。

理由もわからないまま機嫌が悪い。話しかけても「別に」しか返ってこない。かといって放っておくと「なんで気づいてくれないの」と責められる。何をしても正解がわからない——夫はそう感じていました。

「不機嫌になれば、そのうち察してくれる」——その考えが、実は一番夫を困らせて、疲れさせていたんです。

不機嫌で相手をコントロールしようとしていた

離婚を切り出されて調べる中で、「不機嫌ハラスメント」という言葉を知りました。不機嫌な態度で相手に気を使わせ、行動をコントロールしようとする行為のことです。

怒鳴ったり物を投げたりしなくても、不機嫌さで相手を操作しようとするのは、立派なハラスメントになり得る。それを知ったとき、頭を殴られたような衝撃がありました。

私は不機嫌でいることで、言葉にせずに夫を動かそうとしていました。「不機嫌にしていれば、夫が気を使って私の望むように動いてくれる」——無意識のうちに、そうやって相手をコントロールしようとしていたんです。

自分では「被害者」のつもりでいたのに、実は夫を長期間じわじわと支配し、追い詰めていたのは私だったんです。

不機嫌をやめるためにやったこと

① 不機嫌になったら、理由を言葉にする

【以前の私】
疲れていても、寂しくても、何も言わずにため息をつく。そっけない返事をする。「この態度を見れば、何かあったってわかるでしょ」と思っていました。夫が「どうしたの?」と聞いてきても「別に」と返す。それなのに、察してもらえないと余計に不機嫌になる——今思えば、夫には対応のしようがありませんでした。

【今の私】
「今日は疲れてて余裕がないの。ちょっとそっとしておいてもらえると助かる」「さっきの言い方、ちょっと寂しかった」。不機嫌の裏にある気持ちを、態度ではなく言葉で伝えるようにしています。言葉にすると、夫は「わかった」と受け止めてくれます。それだけで、不機嫌を長引かせる必要がなくなりました。

② 「一番近いから雑に扱っていい」をやめた

【以前の私】
職場の人や友人には、疲れていても笑顔で丁寧に接する。でも家に帰った瞬間、夫への態度は別人のように雑になっていました。「家族なんだから、素の自分を出していい」を、「家族なんだから、不機嫌をぶつけていい」とはき違えていたんです。

【今の私】
外での自分と同じくらい、家でも丁寧に接することを意識しています。「ありがとう」「お願いできる?」「助かった」——外の人には自然に言えていた言葉を、夫にもきちんと使う。一番近くにいてくれる人こそ、一番丁寧に扱う。順番が逆だったことに、やっと気づきました。

③ 不機嫌になりそうな自分に気づく練習をした

【以前の私】
不機嫌は「なるもの」で、自分ではコントロールできないと思っていました。イライラの波が来たら、そのまま態度に出す。出したあとも「私を不機嫌にさせる夫が悪い」と、原因を相手に求めていました。

【今の私】
「あ、今不機嫌になりかけてる」「これは夫をコントロールしようとしているサインだ」と、態度に出す前に気づけるようになりました。気づけたら、その場を少し離れたり、深呼吸したり。それでも収まらないときは「今ちょっとイライラしてるから、少し時間ちょうだい」と言葉で伝えます。不機嫌は「なるもの」ではなく「出すかどうか自分で選べるもの」だと、今は思っています。

不機嫌をやめたら、夫婦の空気が変わった

不機嫌をぶつけるのをやめて、気持ちを言葉にするようになってから、夫の表情が明らかに柔らかくなりました。

以前は私の顔色をうかがっていた夫が、今は自分から話しかけてくれます。「どう扱っていいかわからなくて、しんどかった」と夫に言われたときは、正直ショックでもあり、納得もしました。

不機嫌は、一番手軽な自己表現に見えて、実は相手を支配しようとする行為であり、一番相手を疲れさせる方法だったんだと思います。

もし今、外では普通にできるのに身近な人には不機嫌に接してしまう心当たりがあるなら。責めすぎなくて大丈夫です。気づけた今から、変えていけます。一人で抱え込まず、誰かに話してみることもおすすめします。

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